第4問 生命保険会社の仕組みについて、次の文章が正しいか否かを答えてください。
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1.生命保険は、大勢の人々がお金を出し合い、お互いに助け合う相互扶助の精神で成り立っています。そして、そのお金を共有の準備財産として、万一のことがあった場合に経済的に助け合う仕組みになっています。
2.生命保険会社は、大勢の契約者から保険料を集め、その共有の準備財産を管理、運用していますので、国民経済や生活に及ぼす影響も大きくなっています。そこで国は、生命保険事業が健全に運営されることにより、契約者等を保護するために「保険業法」を定めており、生命保険事業を免許事業としたうえで、厚生労働省が監督や規制を行っています。
→厚生労働省ではなく、「金融庁」が監督や規制を行っています。
3.生命保険会社の経営の健全性を示す指標として、「ソルベンシー・マージン比率」や「基礎利益」などがあります。
4.ソルベンシー・マージン比率とは、大震災や株の暴落など、通常の予測を超えて発生するリスクに対応できる支払余力を保険会社がどのくらい有しているかを判断するための指標です。
5.ソルベンシー・マージン比率が300%を下回った場合には、内閣総理大臣によって早期に経営の健全性を回復するための措置(早期是正措置)がとられます。
→300%ではなく、「200」%です。
6.基礎利益とは、生命保険会社の1年間の保険本業の収益力を示す指標のひとつで、一般の事業会社の営業利益や、銀行の業務純益に近いものです。
7.生命保険の事業は、経営規模が大きく、かつ長期に安定したものでなければなりません。したがって、生命保険会社は、生命保険以外の事業で不測の損害を被り、健全な運営を損なうことがないように他の事業を営むことが制限されています。
8.保険業には生命保険事業の他に損害保険事業がありますが、2つの事業の兼営は禁止されています。ただし、規制緩和と業務の自由化の流れの中で、内閣総理大臣の認可のもとそれぞれ子会社形態で生損保相互に乗り入れることが可能となっています。
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